
アーティストと一緒にギャラリー展示をつくる「あなたなら、どうならべる?」「どう、つくる?」
イシワタエミ × MIZU NO SORA × VIVISTOP / 2025
アーティスト・イシワタエミさんをゲストにお招きして、「ギャラリー展示を一緒につくる」という試みに挑戦してみました。
イシワタエミさんの作品をずらっと広げて、作品をどう並べたらいい感じ?と話しながら、並べ方を考えたり、置き場所を考えたり・・・さらに鑑賞したり、自分で描いて、また飾ってみたり。
会場
「ギャラリーみずのそら」(東京都杉並区)
「ギャラリーみずのそら」(東京都杉並区)
イシワタエミ
葉山町在住。文化的な地に触発されてアトリエを構え、自身の創作と近隣向け造形ワークショップ等を展開。三児の母親として育児×美術×地域の関わりを探究し続けている。庭を眺め相棒の鶏と戯れるのが日課。葉桜美術研究所/HAZABI主宰
https://hazabi.com/
葉山町在住。文化的な地に触発されてアトリエを構え、自身の創作と近隣向け造形ワークショップ等を展開。三児の母親として育児×美術×地域の関わりを探究し続けている。庭を眺め相棒の鶏と戯れるのが日課。葉桜美術研究所/HAZABI主宰
https://hazabi.com/
process1 | 絵を広げて、選んで、見る

まずは俯瞰して、「これが好き・・かも?」を1枚選んでみる。
なんでそれを選んだんだろう?言葉になるものもあるし、言葉で説明できないものもあります。
それでも選んだ1枚をじっとみてみると、いろいろな見え方、「見立て」ができる面白さに気づきます。
なんでそれを選んだんだろう?言葉になるものもあるし、言葉で説明できないものもあります。
それでも選んだ1枚をじっとみてみると、いろいろな見え方、「見立て」ができる面白さに気づきます。
process2 | 飾ってみる





選んだ1枚を飾ってみる。壁に釘をうって、置いてみる。縦の方がいい?横がいい?
壁に飾るとまた見え方が変化することに、気づきます。
2枚目を選ぶとしたら、それはどこに飾ろう?1枚目のとなり?もしくは全く別の場所?
壁に飾るとまた見え方が変化することに、気づきます。
2枚目を選ぶとしたら、それはどこに飾ろう?1枚目のとなり?もしくは全く別の場所?
光のあたり具合も気になってくる。
光の当て方で全然違うぞ!?
これはここかな?これは立てかけたいな。什器も出して、調整を続けました。
最後にはキャプションもつけて、一応完成!?
process3 | 鑑賞してみる

改めて、ギャラリーを味わってみる。
あ!いいじゃん、いいじゃん!!おもしろい!
あ!いいじゃん、いいじゃん!!おもしろい!
あ、でもやっぱりこれは、ここに動かしたいよ!
ここでも微調整を続けました。
美術館や街のギャラリーでは、来場者が自由に並べ方を変える機会なんてありません。
「美術館行って、なんとなくみていたけれど、展示する時の並べ方って、きっとすごい考えているんだな」
「もっとこう並べたらいいのに!って思うこともあった。こうして”展示をつくる”のも面白い!」
イシワタさんは終始驚いたり、面白がったり、笑ったり。
「そういう風にみてくれるんだ。そう置くんだ。自分からでは出てこないみんなの捉え方が、ひたすら面白くて!」
「そういう風にみてくれるんだ。そう置くんだ。自分からでは出てこないみんなの捉え方が、ひたすら面白くて!」
ちょっと変わった、不思議な展示会場が完成しました。
process4 | 対話型鑑賞をやってみよう



1枚の絵をじっくりみてみる。まずは、1分間。
そして「何が描かれている?」という問いから始まる対話。
「⚪︎⚪︎⚪︎みたいに見える」
誰かの一言で、それまで見えていた絵の世界が、一気に変化する。
そして「何が描かれている?」という問いから始まる対話。
「⚪︎⚪︎⚪︎みたいに見える」
誰かの一言で、それまで見えていた絵の世界が、一気に変化する。
「わぁ!ほんとうだ!!」
自由に絵の向きを変えることができるのも、この企画の面白さ。
「さっきの向きでは⚪︎⚪︎⚪︎みたいに見えたけど、こうなるとまた全然違うなぁ」
決まった絵の見方があるわけではありません。
作者・イシワタさんが描いた当時の感情や風景や背景、いろいろあるけど、絵の見方としてそれが「正解」なわけではありません。
作者・イシワタさんが描いた当時の感情や風景や背景、いろいろあるけど、絵の見方としてそれが「正解」なわけではありません。
誰かと”思いつき”を言い合って、誰かの”面白い”を、一緒に面白がってみる。
「へぇ!すんごい面白いね!!」
時間が、あっという間に経ってしまう!
process5| + Creation



絵を鑑賞するということは、そのイメージを頭の中で再構築したり、言葉にしたり、実は頭の中ではちゃんと「つくっている」そう。
じゃあ、今度は自分「手」をつかって「つくる」をしよう。
じゃあ、今度は自分「手」をつかって「つくる」をしよう。
絵の具、クレパス、紙、段ボールをつかって、イシワタさんの絵を真似てみたり、思いつきたものを描いてみたり。
描けたものはギャラリーに。
描けたものはギャラリーに。
展示会場はどんどん変化していきました。
今回は展示をつくることが目的のようで、実はそれだけが目的なわけではありません。
今回は展示をつくることが目的のようで、実はそれだけが目的なわけではありません。
作品を鑑賞する、展示する、制作する、そのすべての過程において対話、コミュニケーションが生まれました。
場と人と人の掛け算で、もともと考えいなかったようなモノ・コトが生まれてしまう。
「こういう展示になるなんて想像できなかった。でも面白い!!!」
と、イシワタさん。
展示と対話は、「ギャラリーみずのそら」という環境が生み出す強みでもあります。
ここでの体験や、ここで出会った人同士のアイデアでどんな「次」が生まれるのでしょう!楽しみです!
イシワタエミ https://hazabi.com/
造形と対話の研究室(仮)@ギャラリーみずのそら https://note.com/uske1928/n/n80c3061b188d
VIVISTOP NITOBE www.nitobebunka.ac.jp/vivistop
