VIVISTOP NITOBE FURNITURE DESIGN PROJECT/2020
新渡戸文化小学校の5年生が高知県佐川町のデザイナーと一緒に、高知の木材とデジタル工作機械を活用してイスをつくりました

「VIVISTOP NITOBE FURNITURE DESIGN PROJECT」とは、新渡戸文化学園の校舎の一角にある「VIVISTOP NITOBE」というものづくりスペースに置くイスを、実際に使用する5年生が高知県佐川町のデザイナーと一緒に作ったプロジェクトです。 
子ども達は5人1チームのグループワークで、アイデア発想、図面制作、模型制作、発注書づくりなどを試行錯誤しながら進めました。

このプロジェクトでは高知県佐川町に住むデザイナーの方や林業関係者と一緒に、
高知の木材を知る取り組みや、木の加工までを子ども達と相談しながら進めました。
レーザーカッターやshopbotなどのデジタル工作機械を活用しながら、最後はやすりがけや組み立てで自分たちの手で椅子を完成させました。​​​​​​​


Point 1

子ども達が自分達自身で使うイスを作る体験をする

校舎の一角にある「VIVISTOP NITOBE」というものづくりスペースで、子ども達が自分達で使うイスをつくりました。 
自分達で使うことを想定したアイデアを出し、自分達の「欲しい」をかたちにしました。 
実際に自分達で考えたイスにやすりをかけたり組み立てることで愛着もわき、個性的で大切に使っていくことができるが椅子が出来上がりました。


Point 2

国産材とデジタル工作機械を活用したものづくりにチャレンジする

林業×デジタルファブリケーションを実践している高知県佐川町のデザイナーにプロジェクトに参加して頂き、国産材とデジタル工作機械を活用した新しいものづくりにチャレンジしました。
日本の社会課題への取り組みとして、国産材を積極的にこのプロジェクトでは活用しました。
子ども達も木材に愛着を持ち、一生懸命やすりで削ったりしていました。 またデジタル工作機械を活用し、レーザーカッターでスケール模型をつくり強度や形を確認したり、佐川町にあるShopbotという木工CNCルーターで実際にイスの材料となる木材をカットしました。


Point 3

高知の林業についてなど、横断的な学びにチャレンジする

新渡戸文化小学校の社会の授業として高知県佐川町の林業関係者と繋ぎ、高知県の林業やものづくりの取り組みについて学んだり、国語の授業として佐川町に移住した方にインタビューしたり、イスのプレゼンテーションをしたりと、教科横断的な学びにチャレンジしました。


Process 1

アイデアをペーパープロトタイピング

工作用紙と1/10サイズの人形を使って、アイデアをプロトタイプ。
一人一人が思い描くイスのアイデアを形にしました。
それを元にチームで話し合いを行い、アイデアを一つにまとめました。


Process 2

1/10模型を作成し、強度や形を確認

チームで一つにしたアイデアの1/10模型を作るために、手書き図面を作成しました。
それを元に図面におこし、VIVISTOPのレーザーカッターでパーツ切り出し。
切り出したパーツを組み立てて強度やサイズ、形を確認するための模型を作成しました。


Process 3

アイデアと思いをデザイナーに伝える

仕様書を作成し、模型と共にオンラインで高知県佐川町のデザイナーと繋げて、アイデアと思いを伝えました。
その後デザイナーと実際に形にするときに必要な情報のやり取りや相談を行い、詳細を詰めて行きました。


Process 4

林業や佐川町の取り組みについて学ぶ

林業×デジタルファブリケーションを実践している高知県佐川町のデザイナー、林業関係者とオンラインで繋ぎ、
林業や佐川町の取り組みについて学びました。
また佐川町に移住して林業をしている方にインタビューしたり、実際に森で木の伐採して頂き、その様子をライブ中継で確認しました。


Process 5

佐川町で切り出した木材で組み立て

高知県にある佐川町にあるShopbotという木工CNCルーターで切り出した木材パーツを受け取り、
当たって痛いところや肌触りが良くなるようにやすり掛けをみんなで行いました。
塗装した後に組み立てを行い、各チームそれぞれのイスを完成しせました。


Exhibition

校内で作成したイスの展示会

作ったイスを校内のVIVISTOPに展示。
子ども達も座った感想が欲しいとの声が多かったので、他の生徒から先生まで展示に来て頂き、
実際に椅子に座った感想をもらいました。


完成した個性豊かな12脚のイス


VIVISTOP NITOBEとは

VIVISTOP NITOBEでは、日常で生まれる「問い」や「興味」をさらに深めます。
子どもたちは、アートやサイエンス、テクノロジーなどを活用し多様な価値観を持つ人たちと共創しながら、
自分たちなりの思いを実現させる活動をつくります。
www.nitobebunka.ac.jp/vivistop​​​​​​​
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